最近は男性の看護師も増えてきていますが、まだ女性の看護師の割合が高い職業です。女性は男性と違い、妊娠や出産、育児などのライフスタイルによって働き方が変化していきます。出産後に職場に復帰するにあたり、旦那さんが忙しくて育児を手伝える状況でなかったり、実家などに頼れない状況の人は保育園などを上手に使う必要があります。しかし、旦那さんを亡くしてしまったり、離婚をしてしまったシングルマザーの場合はもっと問題は深刻です。働かないと子育ても生活もできませんし、かといって働いてしまうと子育てがきちんとできない矛盾を抱えているからです。
そういうシングルマザー看護師さんの強い味方になってくれるのが「母子寮完備の職場」です。母子寮がある病院でしたら周りの看護師さんも働きながら子育てをしている経験があるので的確なアドバイスも受けられ、安心して働きながら子育てをすることができます。
母子寮があるだけでも周囲の看護師さんと連携して子育てをすることができるので普通に比べればかなり安心ですが、病院によっては母子寮に加えて24時間子どもを預かってくれる託児所があるところもあります。この場合、夜勤などの不規則なシフトでも心配せずに働くことができます。収入も増えるため子どもが大きくなって学費がかかるようになった時のためにお金を蓄えることもできます。まさにシングルマザー看護師に最高の環境だといえるでしょう。
また幼稚園への送迎があるなど子育て中の看護師さんを応援してくれるシステムがある病院もあります。このように最近は子育てを応援しながら働いてもらおうと言う姿勢の病院が増えてるため、以前に比べてより自分にも子どもにも優しい良い環境の職場を選びやすくなりました。
先述したとおり、母子寮や託児所がついた病院で働くことはシングルマザーや子育て中の看護師にとってメリッがトとても多いのですが、経済的なメリットもあります。例えば母子寮の利用料が半年間無料になったり、母子寮への引っ越し費用を10万円程度負担してくれるところもあります。母子寮を利用したいと思う看護師は離婚をしていたり、生活に疲れている傾向があるため負担を軽くしたいという意味で費用が安く抑えられている傾向があります。24時間の託児所も一月の利用額が1万円などの破格な病院もあります。離婚をしてシングルマザーになり、蓄えもあまりない中子育てをしながら看護師をしたいという人であっても、引っ越し費用を負担してもらい、しばらくは無料の母子寮で生活し、破格の安さの託児所を利用すれば無理なく看護師を続けられるのではないでしょうか。